2017年 年頭挨拶

 一般に「申酉荒れて戌亥の大凪」というそうで、申酉の日は天候が悪く大風が吹くが、戌(亥)の日には無風快晴となるといわれています。
 振り返りますと昨年の申年は長らく変化の無かったところ、若しくは順当に流れると思ったことに波風が立った年でした。
長らく九州地方には大きな地震は起きないと思われていたのに対し熊本の震災があり、2020年東京五輪に向けた動きではエンブレムの盗作騒ぎから都知事の交代劇、各五輪会場の見直しまで、普通にいけば起きなくても良いことが起き、更には豊洲新市場の移転は土壇場でストップしました。また、外交関係では、現職の米大統領がはじめて広島に訪れ、安倍総理は真珠湾に追悼しといった確かな変化があった一方で、日ロ関係の進展に関してはどうやら騒ぎだけで終わりそうです。大方の予想を覆したイギリスのEU離脱や、米大統領選の結果など、今後の世界情勢を読み解く上での分岐点となりうる騒ぎが幾つもあったように思えます。
 格言にある通り、酉年も申年に変わらず荒れた年になるようなら、心してかからねばなりません。翌年翌々年と続く凪のときを心地よく迎えるために、弊社も日本経済としても2017年は好機をつかみ取る年としたいものです。
 皆様のご多幸をお祈りしております。

株式会社 飛泉
代表取締役 下裏祐司